2025年4月30日(水)更新
日本シュタイナー幼児教育協会 第4期教員養成講座 「自由の哲学」 R・シュタイナー
講師:入間カイ (那須みふじ幼稚園園長・日本シュタイナ幼児教育協会前代表)
日時:6月21日(土) 9時00分~10時30分 10時45分~12時15分
6月22日(日) 9時00分~10時30分
※2日間連続講座
お申込み:日本シュタイナー幼児教育ストア
参加形態:zoomによるオンライン受講
アーカイブ配信あり (視聴期間1か月を予定)
※お申し込み確認後、2日以内にご案内をお送りします
参加資格:どなたでもご参加いただけます
参加費:日本シュタイナー幼児教育協会会員 4,500円
一般 5,500円
※会員団体(https://jaswece.org/connection/preschool/)
の関係者は会員価格になります。備考欄に団体名をご記入ください。尚、一般でお申し込まれた場合、返金はできませんで、ご注意ください。
受付期間:6月17日20時まで
※お問い合わせは、 yousei@jaswece.org まで
<講師より>
『自由の哲学』は、シュタイナーが33歳のとき(1894年)に出版された初期の本です。後になって、シュタイナーは、「あなたの著作のなかで、数千年後に残っているのは何でしょうか?」という問いかけに、このよ
うに答えています。「『自由の哲学』のほかは何も。でも、この本の中には、その他のすべてが含まれているのです。もし誰かがこの本に記述されている自由の行為を実現したなら、その人はアントロポゾフィー(人智学)のすべてを見いだすでしょう。」(1922年4月、ヴァルター・J・シュタインとの対話から)
保育園や幼稚園で子どもたちに向き合う仕事にとって、あるいは子育てにとって、この難解な哲学書にどんな意味があるのでしょうか? そもそも人智学、アントロポゾフィーって何なのでしょうか?
シュタイナーが遺した膨大な世界観は、教育や医学や農業をはじめ、ありとあらゆる生活領域で実践されています。そこに共通するのは、人間の使命は、自分がこの地上に生まれたことによって「内」と「外」、
精神と物質、自己と他者に分裂した現実を、一人ひとりの人生を通してふたたび一つに統合することだ、という考え方です。保育や子育ての現場で、私たちは、子どもが母親や世界との一体感から身を振りほど
き、みずから立ち上がり、言葉を発し、自分で考え、他の子どもたちや人々と関わるようになるプロセスに立ち合うことになります。実は、『自由の哲学』は前半で「人間の内と外への分裂をどう乗り越えるか」を、後半では「そのような人間はお互いにどのように社会を形成するのか」を扱っています。それはまさにシュタイナー教育が目指す「自由」であり、シュタイナーが生涯をかけて追及した「社会」のあり方でした。
今回、与えていただいた数時間を使って、参加者の皆さんと「シュタイナーが目指したことは、私たちが生きる現場でどのように実践されるのか?」を考え、語り合いたいと思います。